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種がPMSの救世主に![シードローテーション]でホルモンバランスを整える

公開日: : 最終更新日:2014/09/15 PMS(月経前症候群)対策, 食事

「グッドニュース!女性ホルモンバランスを整える方法があります」と語っているのは、Dr. Kristy Vermeulen(クリスティー・バーミューレン女医)。ホルモンバランスを専門とするND(Naturopathic Doctor:自然療法医)※で、ヨーロッパやアメリカを中心に世界で活動している国際的に認められたお医者さんです。
ところで何がグッドニュースかと言うと、彼女が提案した「Seed Cycling(シードローテーション)」によって、PMSなどの症状を緩和できるというのです。女性ホルモンバランスに貢献する植物の種を食べるというごく簡単な方法なのですが、

「生理周期で増減するホルモンのバランスに合わせて、数種類の種をローテーションして食べ分ける」

というのが、なんとも理にかなっている気がして、とても興味が持てました。では、シードローテーションの詳細や方法について、皆さんにもご紹介したいと思います。

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参考画像:Seed Cycling For Hormonal Balance | Herbal Academy of New England

※ND(Naturopathic Doctor:自然療法医)
身体が本来持っている自然治癒力を活かして健康を維持したり、病気を治そうとする医学「Naturopathy(ナチュロパシー)」によって、患者の治療に当たる医師のことです。現代医学の薬や手術に頼らず、食事療法、鍼治療、運動療法、薬草療法、マッサージなどが実践されます。アメリカやカナダにはこの専門教育を受けられる大学や、「自然療法科」が常設されている病院もあるみたいですよ。日本ではあまり聞き慣れませんが、自然治癒力の面で言えば、漢方医学やその他の民間療法などにも、自然治癒力を尊重しているものはたくさんあります。

シードローテーションのしくみ ~生理周期を前半・後半に分けて種を変える~

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 参考画像:Seed Cycling For Hormonal Balance | Herbal Academy of New England

PMSや更年期障害など女性特有の症状を軽減させるには、その原因の一つと言われる女性ホルモンバランスの乱れを避けなければなりません。そこで、ホルモンバランスを保ち、生理周期の規則性や体の調子を整えるのに役立つシードローテーションの出番という訳です。

シードローテーションは、最も理想的な28日型の生理周期を基盤とします。排卵を堺に、周期を前半と後半に分け、それぞれの時期の女性ホルモンバランスに合わせて、摂取する種を変えていきます。使うのは、亜麻(フラックスシード)、かぼちゃの種、胡麻、ひまわりの種の4種類。それぞれの種は、違ったタイプ・量の必須脂肪酸リグナン※を含んでいます。脂肪酸がホルモンの生産に役立つのに対し、リグナンは過剰なホルモンを抑え込むのを助けます。これらの成分が一緒に働くことで、ホルモンの生産、抑制、代謝をサポートし、生理周期全体を通してホルモンバランスを保つことができるのです。

ただし、生理周期が28日周期より短かったり、長かったりする女性もいます。また、ぴったり14日目に排卵するとは限りません。いずれにしても、一度始めたら、28日サイクルのシードローテーションを続けることが大切。途中でシードローテーションと生理周期がずれてくることがあっても、そのまま続けることで、28日型の生理周期に近付くことができるメリットもあるようです。

※リグナンとは?
植物に含まれている物質で、エストロゲンの分泌が多すぎる時には抑制する他、更年期などエストロゲンの分泌が少ない時にはエストロゲン様の作用を示し、植物エストロゲンとも呼ばれています。

 

シードローテ―ションを始めてみよう

シードローテーションの方法はとっても簡単。生理周期の前半と後半に、毎日2種類ずつ種を食べるだけです。基本的な生理周期と女性ホルモンバランスの変化についての説明を交えながら、具体的な方法を解説していきます。

ちなみに効果の現れですが……”約3ヶ月”とクリスティー・バーミューレン先生は言っています。気長に構えてトライしてみて下さい。

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参考画像:基礎体温と生理サイクル – テルモ|基礎体温でカラダと話そう

1~14日目(生理~卵胞期~排卵)には、亜麻とかぼちゃの種を食べる

生理が始まった日を1日目と数え、生理が終わってから、14日目頃に排卵が起こるまでの間を卵胞期と呼びます。卵胞期には徐々に子宮の壁が厚くなり、排卵に向けての準備が行われます。これはエストロゲンという女性ホルモンの働きによるものです。エストロゲンは、特に排卵直前に増加します。

この期間に食べる種は、亜麻とかぼちゃの種の2種類です。

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参考画像:Seed Cycling For Hormonal Balance | Herbal Academy of New England

亜麻(フラックスシード):すり潰したものを毎日大さじ1杯

「亜麻仁油」「フラックスシードオイル」などの加工品は知っている方も多いと思いますが、亜麻の実そのものは、日本ではお目にかかる機会が少ないですよね。Daisyも数年前に初めて見ました。上の写真にあるような一見ゴマにも見えるものですが、ゴマより2~3周りくらい大きく、光沢があります。

亜麻は必須脂肪酸(オメガ3)リグナンに富んでいます。オメガ3は女性ホルモンが正常に作られるのを促し、生理中のイライラ気分の落ち込みにも効果があります。リグナンは、排卵前に起こりがちな過剰なエストロゲンをブロックします。

亜麻仁油(フラックスシードオイル)は少しクセがありますが、亜麻は炒るとナッツ系の味がして、とっても食べやすいです。現在、日本では生の亜麻は販売禁止となっています。焙煎済みの北海道産亜麻を見付けましたので、参考にどうぞ。

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 北海道産焙煎亜麻の実 – 亜麻の里

 

かぼちゃの種:すり潰したものを毎日大さじ1杯

かぼちゃの種にも豊富に含まれるリグナンは、生理痛ほてりを緩和する働きがあります。また、女性ホルモンの生産を正常に促す必須脂肪酸(オメガ6)亜鉛もたくさん含んでいます。

こちらの商品は、既に殻をむいてある生のかぼちゃの種です。中身は緑色なんですね~。

 

 15~28日目(黄体期)には、胡麻とひまわりの種を食べる

排卵後から、次の生理が起こるまでを黄体期と呼びます。いつ妊娠してもいいように、子宮の他、乳腺、骨盤、体温など体の様々なところで準備が行われます。これはプロゲステロンという女性ホルモンの働きによるものです。再びエストロゲンが増える期間もあります。黄体期にこれらのホルモンバランスが崩れると、体の準備反応が過剰になり、PMSなど症状となって女性を苦しめることがあるのです。

この期間に食べる種は、胡麻とひまわりの種の2種類です。

胡麻:すり潰したものを毎日大さじ1杯

胡麻にはかぼちゃの種と同様に、リグナンオメガ6亜鉛が含まれます。リグナンは、この時期にも増加するエストロゲンの増え過ぎを抑制します。オメガ6は、PMSの代表的な症状でもある乳房の張りを抑え、亜鉛は過食を避けてくれます。まさにPMSの救世主!

こちらの商品は、無農薬で育てられた香川県産の黒胡麻。国産の胡麻はなかなか見掛けませんね。

 

ひまわりの種:すり潰したものを毎日大さじ1杯

ひまわりの種は必須脂肪酸(オメガ6)亜鉛に加え、肝臓の働きに欠くことのできないミネラルであるセレン※が豊富です。肝臓は解毒作用の働きを持っており、ホルモンの代謝無害化排泄を行う重要な臓器なのです。この時期、肝臓が最適なレベルで働いていないと、増加中のプロゲステロンやエストロゲンの代謝・排泄がゆっくりとなり、体の中で流れ続け、PMSなどの厄介な症状を引き起こすことにつながります。肝臓の働きがPMSに大きく関わっているんですね。

こちらは、塩や油で味付けがされていない、無添加・生のひまわりの種です。

 

※セレンとは?
体内のサビつきの原因となる”活性酸素”から体を守る役目を持っており、人間の必須ミネラルの一つです。肝臓に対しては、肝細胞が酸化して壊れるのを防ぐ働きをします。

 

下準備と食べ方

  1. 生の種の場合は、フライパンで軽く炒ります。
  2. すり鉢やミルサーなどを使って、種をすり潰します。かぼちゃとひまわりの種は、殻付きの場合、殻を割って中身だけをすり潰して下さい。種を挽くことで、栄養成分をしっかりと体に吸収することができます。また、できるだけフレッシュな状態で頂く為に、種はその都度挽くのがベターですが、毎日はちょっと負担…という方は、1週間分をまとめて挽き、冷凍庫で保管すれば大丈夫だそうです。
  3. 「2」を各種大さじ1杯ずつ、毎日食べます。いつ、どのようにして食べるのかについての説明はなく、各自のアイディアで、自由に食べている人が多いようです。そのままほおばってもよし、ふりかけのようにご飯にかけたり、ヨーグルトに混ぜてもよし。長く続けられるように、自分のやりやすい食べ方を見付けてみて下さいね。

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