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PMSの微熱・2 ~受け止めきれないカラダ~

公開日: : 最終更新日:2014/08/15 PMS(月経前症候群)の症状

微熱2写真

生理前に女性が感じる微熱と体温について。
連載の第2回目は「黄体期・高温期の体温についていけないカラダ」です。
大切な妊娠への準備を控えた体作り期間である生理前の2週間。この時期、黄体ホルモンが活発化して基礎体温が上がり、生理の訪れとともに体温が下がります。このサイクルは女性が閉経を迎えるまで続きますが、体温(基礎体温)の上昇が生活にあまり影響がない人もいれば、この2週間がとても苦痛に感じて仕方がないという人もいます。それはどうしてでしょう。

Photo by Scarleth White

 

いつも通りにできないツラさ

朝目覚めてから夜の就寝まで、微熱は一日中体温を高めています。それを体感で感じる場合もあれば、そうでない場合もあります。少し緊張状態に置かれた場合だけホットフラッシュのようにカッと熱くなることもあれば、寝ているときに寝汗をかいて目覚めてしまう場合など……。しかしこれにも個人差があります。例えば「ちょっと熱いな」という程度の人もいれば、「熱くてダルくて仕方がない……」という人も。ではなぜ、人によってこのように感じ方が違うのでしょう?

 

今朝、基礎体温が37.1℃でしたが
仕事を終えて家に着いた時には体温計で37.0℃でした。
高温期ですが、日中も基礎体温と同じ体温でしょうか?

また、解熱剤を飲んでも下がりませんでした。

いつもは高温期でも平均36.7-8くらいですが
今回のみ、4日連続で37℃超えてるので、正直、
体がだるいのですが、同じような経験の方、
おられますか?

基礎体温の高温期が高い : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 

今高温期10日目なのですが、日中も夜もずっと微熱っぽくてしんどいです。
ちなみに高温期は36.5~36.8くらいで推移します。
ですが、毎夜37.2になったりと風邪のような症状が続いてます。
朝になるとまた36.5くらいに下がってます。
先月も同じような状態が続き、高温期14日前後で体温が下がり生理がきました。

基礎体温をつける前は高温期などを意識しなかったせいか、全くしんどく感じたことはありませんでした。
女性のみなさん、私と同じような感覚はありますか?
それとも私の体が何かおかしいのでしょうか。。

女性の方に質問です。 高温期って辛くないですか? この4月から基礎体温を… – Yahoo!知恵袋

 

これは、とある掲示板に投稿された「高温期の熱」に悩む方の声です。

上記の投稿者の方のように、37度を超えて体温が上昇していたり、昼夜関係なく、熱っぽくて辛いというような悩みは多く見られます。

余談ですが、デイジーも以前このような症状が何年も続き、それはそれは、本当にしんどい日々を経験しました。会社に行く気にもなれず、休むこともできず、無理やり体を起こして這って出るような気合が必要でした。「そんなに辛くないな」と思えるようになったのはここ数年です(どうやって克服したのかについては、のちのち触れていきたいと思います)。

さて、話を戻して熱が上がる原因ですが、生理による女性の周期が原因の場合と、他の病気、または妊娠の初期症状という場合があります。ですので、人それぞれケースは異なり一概に答えを出すことはできませんが、病気でもなく、妊娠でもなく、明らかに月経周期によるもので異常が他に見られない場合、「高温期の体温に体が追いつかない」という状態にあるのかもしれません。

 

辛いのはホルモンへの感受性が原因だった?

毎朝、基礎体温を計りグラフを付けてみるとわかりますが、高温期のときの体温は高いときは37.2度や37.5度ぐらいを示すこともあり、低温期(生理後の低い体温の時期)の基礎体温が何度かにより、上昇する温度は個人により異なります。また、日中や夜はその日の行動や運動量により、朝とは違う温度を示すことも多くあります。つまり、自分の平熱がいつも何度なのか、それにより高温期の体温がどの程度上がっているのかを見る必要があり、37度に満たないから、37度を超えているから異常というわけではないのです。

ではなぜ辛いのか?

PMSの主な原因は、ホルモンの変動に対する感受性の問題だとする説があります(月経前緊張症 – 福本 認知 脳神経 内科より)。

これまでPMSはホルモンバランスの崩れ、女性ホルモン・エストロゲンの減少などが言われてきました。でも、ホルモンバランスは正常でもPMSの症状が出る人もいたり、エストロゲン優勢が引き起こしているなど、答えをひとつに絞ることはできません。そこでホルモンバランスに関わらず、多くの人に当てはまるひとつの考え方として、ホルモンの変動を受け止める体の「感受性」が過度に働きすぎているからではないか……? というのです。

ホルモンの変動を受け止めるパワーがないために、必要以上に体ががんばってしまう。

わかりやすくデイジー的な言葉を使うと「受け止めきれていない」ために「体温の上昇に体が反応しすぎている」と言えばいいでしょうか。

 

「受け止めきれない原因」は何なのか?

昔に比べて、日本人の日常生活は大きく変化してきています。冷房がよく効くオフィス、すぐに食べられるコンビニのお弁当、残業続きのヘビーワーク、お風呂にゆっくりとつかる時間もなく毎朝シャワーで済ますなど。また、生理が始まったころ(初潮を迎えたころ)の自分と比べても、環境や状況は当たり前のように変わっているのではないでしょうか。そんな変化のなかに、受け止めきれない体に導いている原因が隠れているのではないかと思います。

婦人科医の土居美佐医師は、感受性が高いとされるタイプに以下のような例を挙げています。

『過度なストレスにさらされている女性』
『生活習慣の不安定な女性』
『体の冷えている女性』 

参考URL:月経前症候群(PMS)は女性の健康のバロメーター | 健康Salad“女性のための美肌アドバイス”

どうですか? 日頃の自分の生活を振り返ってみて、なにか思い当たるところがあるでしょうか。

デイジー的に、もう少し具体的な要因を考えてみました。

ストレスだらけの社会

社会人になると、自分のペースで物事を進めるということはほとんど出来なくなってきます。デイジーも終電ギリギリまで残業をしたり、ノルマ的なものを超えなければ…と闇雲にがんばっていた時期が何年もありました。長い休暇を取るなんてこともできませんでした。学生であれば、試験勉強や受験、就職活動のストレスなどもありますね。デイジーの場合は職場での男女の差にストレスを感じたり、疲れ果てた体での満員電車や、生理前に具合が悪くても休めない悪循環が相当きていました。ストレスと体調不良、始まりはどちらなのかはわかりませんが、いろいろなものが混在して絡め取られている感じで、でもそれを解きほぐす時間もなかったような気がします。

仕事、学校、人間関係、家族関係、通勤のストレスや社内の評価、家庭での評価。恋人関係とのいざこざ。あげれば枚挙に暇がありませんね。気がつけば多くのストレスにさらされているのが現代の日常のような気がします。

冷える身体と体温の低下

冷房が効いた場所にいるだけが「冷え」を招くのではありません。過度な飲酒や喫煙、カフェインの摂り過ぎ、生野菜の食べ過ぎ、不摂生に睡眠不足、そして過労。食事や生活習慣から実は身体の内側が冷えてしまっていることはよくあります。運動不足も原因のひとつです。知らず知らずのうちに、「冷え」と「低体温」を助長しているかもしれません。

加齢と体力の衰え

どうやっても避けて通れないのが「加齢」です。いつまでも若い頃のままというわけにはいきませんよね。でも、そんなことは気にせずに、自分に無理を強いて毎晩遅くまで遊びに出かけたり、休日出勤したり……このような積み重ねがあとあと自分に大きく返ってきていると、デイジーは思います。後悔先に立たず…。それに伴い、自身の体力も当然ながら落ちていきます。若いころに平気だった身体のいろいろな変化に、少しずつ耐えられなくなっているなあと感じませんか? デイジーも若ければPMSなんてならなくて済んだのに! とむちゃくちゃなことを考えていました…。

 

感受性をなだらかにする方法

年齢とともに体力も低下し、少しの温度変化にからだがついていかなくなる、また過度のストレスにさられて精神的に疲れている……こういう状況ではなおさら高温期はしんどいものだ、と感じるようになります。そういう意味でもリラクゼーションと基礎体力造りがとても重要となってきます。

では、具体的にホルモン変動に影響されない受け皿(体)を作るにはどうしたらいいでしょう?

 

加齢・体力低下・ストレスの3つに向き合う

微熱をはじめとするPMSの対策には、リラクゼーションと基礎体力造りがとても重要となってきます。

1.      まず自分の年齢を受け止める(これ、結構ツラいです)。

2.      体力の衰えを認識して、もう一度エネルギーを生み出せる体を作る(つまり体を鍛えるということですね)。

3.      そして、周りにあるストレス要因を少しずつ減らしていく(それぞれの環境もあるので、できるところから)。

ちょっとデイジーの個人的な日常を踏まえてお話してしまいましたが……次回は、上記の3つのポイントに絞って「高温期を乗りきるための方法」についてお話したいと思います。

(※ちなみにいまデイジーは、自分に無理をしない健康的な日々を過ごしています)

 

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Comment

  1. kanako より:

    16年前に、あまりにつらいPMSで会社を辞めました。

    当時まだPMSは知られておらず、産婦人科の診察で「どう考えても生理の周期と関係がある気がする。生理の2週間前からずっとずっと、異様に眠く、体調全般が地を這うような状態になる。信じられないような思い違いや、失敗をする」と訴えると、2週間前からですか、と笑われました。
    家族の無理解にも苦しみました。

    色々と試行錯誤し、今はとても楽になりましたが、思うことはたくさんあります。
    もっとも辛かったのは、家族の無理解と、それによる関係の悪化だったように思います。
    これは、同性の家族がいると、余計にそうです。

    サイトを立ち上げてくださって、ありがとう。

    • Daisy より:

      初のコメントです。ありがとうございます。

      デイジーもPMSとの付き合いは、かれこれ10年ん近くになります(と言っても、自分で認識してからなので、実際はもっと前からなのかもしれませんが)。
      パートナーの理解を得るのにも、かなりの時間を費やしました。

      初め、PMSなのかもと思った時は、PMSそのものが多様で複雑で自分自身を見つめ直す時間があまりにも多く必要で、途方に暮れたりもしましたが、いまは体を良い状態に導く方法はあると感じています。

      kanakoさん、体のほうは楽になられたんですね。良かったです。

      このようなコメントをいただけて嬉しいかぎりです。
      サイトはまだまだ情報も少なく未熟ですが、もっともっとより良い情報を発信していけるようがんばります。

      Daisy❤

  2. chie より:

    今現在生理による不調で悩まされこのサイトにたどり着きました。仕事を休んでしまったことへの罪悪感でいっぱいです。私は精神的な不安定が一番あり、頭痛、吐き気 に悩まされています。

    いろいろ病院を回ったのですが漢方も頑張って服用していますがまだまだ完全には良くなりません。ずっとこのままなのかなと悩んでいます

    • Daisy より:

      コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまってすみません。
      chieさんもお仕事を休んでしまうくらい体調に影響が出てしまっているのですね。辛さと罪悪感、お気持ちよくわかります。
      具体的にどうしたらいいのか、これさえやればいいという答えは残念ながらありませんが(人それぞれ不調の出方も原因も本当に多くありますので)、これ以上ひどくならないようにすることや、前もって予防する方法、上手に付き合っていくやり方など、このブログで発信していますので、ぜひ参考になさってください。
      そして自分のカラダの声に耳を傾けていくうちに、少しずつ元気を取り戻していくことも可能だと自身の体験から感じています。
      取り上げて欲しい体調の悩みや疑問などがあれば、ぜひご意見をお寄せ下さい。

      辛い時、自分を責めないでくださいね(←これもPMSにはよくありませんよ!)

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