PMS(月経前症候群)の症状

PMS期の頭痛

PMSを経験したことのある女性の43.7%が、PMS時に頭痛を感じたことがあると答えています。※小林製薬調べ『2012年PMS(月経前症候群)に関する男女の意識調査』(PDF)より

痛みは仕事や家事などの日常生活へ大きな影響を及ぼし、生理の度に嫌な思いをしている人も多いことでしょう。ここでは、その頭痛と対処法について解説します。

haedache_topPhoto by Delgoff

PMS期の頭痛は偏頭痛と緊張型頭痛

PMSによって起こる頭痛の多くは「片頭痛」という頭痛であるとされています。また、片頭痛と一緒に「緊張型頭痛」を併せ持つ混合型の人もいるようです。 二つの頭痛の特徴を表にまとめました。

片頭痛

緊張型頭痛

頻度

月に数回~多い場合は週に数回くらい

月に数回~ほぼ毎日

持続時間

1~2時間でピークに達し、数時間~2,3日続く

30分~1日中ずっと続く。

場所

頭の片側、もしくは両側。

ひどくなると頭全体へ及ぶ。

頭の両側。首筋から後頭部。頭全体。

痛み方

拍動に合わせてズキンズキンと脈打つように激しく痛む。体を動かすと痛みが増す。

ギューッと締め付けられるような頭重感と圧迫感を伴った痛み

随伴症状

悪心・嘔吐、体の麻痺・しびれ、光・音・においに敏感になる、など。

肩こり、首のこり、だるい、めまい、疲労感、眼精疲労など

前兆

閃輝暗点(せんきあんてん):

目の前が眩しくチカチカとして見えづらくなったり、ギザギザ模様の線が視界に現れたりするもの。

その他、生あくび、空腹感、首や肩のこり、うつ、イライラなど。

特になし

 

偏頭痛

片頭痛は、痛みが脈拍に合わせて出現することや、閃輝暗点(せんきあんてん)と言われる視界の乱れが見られる場合があることなどが特徴です。女性に多く、「母親も頭痛持ち」など遺伝と関連があると言われています。体を少し動かすだけで痛みが増すので、勉強や仕事が手に付かないなど、日常生活に大きな支障を来してしまいます。

緊張型頭痛

一方、緊張型頭痛は、片頭痛と比べると我慢できる程度の痛みの場合が多いようです。何とか日常生活はこなせるものの、絶え間なく鈍い痛みを抱えるケースもあり、とてもやっかいです。頭痛を自覚する日本人の約7割がこの緊張型頭痛であると言われ、男性にも女性にも起こります。身体的・精神的ストレスが原因となる場合があることから、「ストレス頭痛」とも呼ばれています。

 

頭痛の原因

頭痛そのもの原因は完全には解明されていませんが、PMS期に起こる頭痛は、PMSの症状(主にホルモンバランスの乱れ)が頭痛の原因を引き起こすことで発生します。

エストロゲンとセロトニンの減少

PMS期にはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが大きく減少するタイミングがあります(図を参照)。この時期、そのエストロゲンの減少と共に脳内の神経伝達物質であるセロトニンの減少が起こります。セロトニンが減ると、脳内の血管は広がりやすくなるため、脳内を圧迫し頭痛を引き起こします。

haedache_001参考画像:生理の時の頭痛とは?|バファリンルナi|ライオン株式会社

生理周期上、エストロゲンが急減するタイミングは排卵日後と月経前後です。この時期に頭痛が起こる人はセロトニンの減少が原因かもしれません。

体内の水分が増加する

さらに生理前(黄体期)はプロゲステロンの分泌が増加する時期があり、この時期は体に水分を溜め込みやすくなります。この現象は月経前のからだの正常な働きなのですが、溜まった水分が頭蓋骨の隙間に入ることで頭痛を引き起こしたり、むくみを引き起こしたりします。

なぜ生理前に水分を溜め込むの?

それは妊娠の準備のために、やわらかくなった子宮の中(子宮内膜)を維持するため。ふかふかの状態で赤ちゃんを迎えようとしている身体の準備サインなんですね!(Daisy)

骨盤のゆがみ

頭痛は骨盤のゆがみによっても起こります。 骨盤のゆがみが背骨や頭蓋骨のゆがみを引き起こし、それが頭から背中にかけての筋肉にストレスをかけることで緊張が生じ、頭の神経が刺激されて頭痛が起こります。

haedache_002参考画像:生理痛やPMSの解消に!骨盤の開閉と生理の関係 | 美肌マニアの美容情報

図のように、女性の骨盤は生理周期に合わせて開いたり閉じたりを繰り返しますが、生理前後は骨盤が開くことで骨盤がゆがみやすくなる時期です。特に、日頃の姿勢が悪い人はゆがみやすくなります。

また、骨盤がゆがんでいると、女性ホルモンの分泌に異常が生じてPMS自体の原因にもなってしまいます。

精神的ストレス

仕事や人間関係などによる精神的ストレスから、頭部周辺の筋肉に緊張が生じ、神経が刺激されて頭痛を引き起こすと考えられています。PMSの様々な辛い症状が、更なるストレスを招くという悪循環に陥る恐れもあるでしょう。

 

自分でできる対処法

片頭痛と緊張型頭痛の一般的な対処法について説明します。PMSの根本的対策と矛盾してしまうものが含まれますが、頭痛の応急処置として参考にして下さい。 この2つの頭痛は、対処法が全くといって良いほど正反対です。混合型頭痛では、その時の症状に合わせた対処をしましょう。

片頭痛の対処は、血管拡張を抑えること

片頭痛は脳内血管の拡張が主な原因と考えられています。一般的には痛む部分をアイスノンで冷やしたり(外出時には冷たい缶ジュースでも可)、コーヒーやお茶などカフェインが含まれるものを摂って血管の拡張を抑えるのが良いとされていますが、冷やし過ぎやカフェインの取り過ぎは、PMSにとって悪影響にもなります。 また、ひじき、昆布、豆類などのマグネシウムやビタミンB2を多く含む食品を摂取したり、外出時に強い日光を避けたりすることが頭痛の予防になります。

緊張型頭痛の対処は、血行を良くすること

緊張型頭痛は、頭から背中にかけての筋肉の緊張が原因と言われています。ぬるめの入浴やホットパックなどで体を温めたり、軽い運動やマッサージなどで首や肩の血行を良くして、筋肉の緊張を緩和させることが大切です。少量のアルコールを飲むことも、血行促進に良いと言われます。 また、普段から姿勢に気を付けたり、仕事以外ではリラックスして趣味などを楽しみ、身体的・精神的ストレスを溜めないようにすることが予防につながります。

鎮痛剤は早めに飲むこと

鎮痛薬を使用する場合、痛みが始まったら早目に内服することが大切です。痛みが強くなってからでは、薬が効きにくいことがあります。 また、様々な対処法を試しても強い痛みが続くようなら、専門医(神経内科、脳神経外科、頭痛外来、婦人科、鍼灸、整体など)を受診しましょう。

PMSで頭痛を感じている人のつぶやき

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