PMS(月経前症候群)とは

PMS(月経前症候群)とは?

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PMSは”PreMenstrual Syndrome”の略で、そのまま ”月経前(Pre-menstrual)・症候群(Syndrome)” つまり、女性の生理前に起こる様々な心身の不調のことを言います。

月経前症候群 – Wikipedia

以前は「生理前症候群」と言われたり、「月経前緊張症」「生理前緊張症」などと呼ばれていたこともありますが、現在は「月経前症候群」が最も普及していて、医学的にも正確な表現として使われています。
似たような症状として「月経困難症」がありますが、これはいわゆる生理痛のことで、月経中の症状のことを言います。

 

PMSにはどのような症状があるのか

PMSの主な症状としては、むくみ・吐き気などの身体的症状と、イライラする・憂鬱な気持ちになるなどの精神的症状があります。人により症状と対処方は異なりますが、そのほとんどが日常生活にマイナスとなる症状です。

どの症状がどれくらいあるのかをチェックすることにより、PMSかどうかの判断がある程度可能です。さらに、精神的症状がひどく日常生活に困難が生じるような症状がある場合は「PMDD(月経前不快気分障害)」の可能性が考えられます。

月経前不快気分障害 – Wikipedia

 

PMSの原因はホルモンのバランスと感受性にあり

PMSの具体的な原因は解明されていませんが、生理前に女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変化することで、心身へ影響を及ぼし様々な辛い症状を引き起こすと言われています。
ただし、生理のある女性全てにホルモンバランスの変化はあるのに、PMSにならない人もいます。近年では、女性ホルモンに対する個々の感受性がPMSの有無・程度を左右しているのではないか、という考え方もあります。

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参考画像:基礎体温と生理サイクル – テルモ|基礎体温でカラダと話そう

その他PMSに関わる要因として、ストレスの蓄積、食生活、貧血、ビタミン・ミネラル不足、体の冷えなどが挙げられます。

 

PMSが引き起こす問題

PMSの症状が日常生活に与える影響は大きく、PMSの女性は社会的に大きな不利益を受けることが多々あります。例えば、

  • 頭痛や眠気などによって「長い間立っていられない」「集中力が続かない」など、仕事や勉強が手に付かない状態になりやすく本来の能力が発揮できない。
  • 活動的になれないことから、周囲から「怠けている」と思われてしまう。
  • 些細なことで急にイライラしたり怒りっぽくなることで、恋人との別れや離婚につながってしまう。
  • 誰にも会いたくなくなり、友人と疎遠になってしまう

など、典型的なPMSの女性に起きがちな問題ですが、なかなかそれがPMSのせいだとは認識されていません。

 

意外と知られていないPMS

日本での認知度 PMSを知っている人はどれくらいいる?

健康情報サイト『ルナルナ』が女性ユーザーに行ったアンケートでは、「PMSを知っている」と答えた人はおよそ70%。実際の生活で「症状を感じる」と答えた人は60%以上という結果が出ています。

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参考画像:PMSについて|ルナルナみんなの声

一方、2012年に小林製薬が行ったアンケートによると、女性の90%がPMSを経験しているものの、男性の認知率はわずか10%程度という結果に。ただ、アンケートに答えた男性のほとんどが「PMSについて理解することは良いことだと思う」とも回答しています。

小林製薬調べ『2012年PMS(月経前症候群)に関する男女の意識調査』より (PDF 311KB)

このアンケートからもわかるように、ほとんどの女性がPMSについて何らかの情報を得ていて、日常生活でも何らかの不調を感じているということになります。さらに男性にも知れば理解を深めようという意識はあるものの、そもそもPMS自体があまり知られていないという矛盾があるのが現状となっています。

 

海外でのPMS

海外ではおよそ30~40年前(1970年ごろ)からPMSという症状について研究が行われてきたようです。しかし、1953年にPMS研究の第一人者であるキャサリーナ・ダルトン博士(Katharina Dalton )が英国初のPMSに関する論文を発表していることから、潜在的にはかなり昔からPMSの症状が存在していたことがうかがえます。アメリカなどでは、小学校や中学校の授業で女性の月経についてだけではなくPMSに関しても教育しており、一般的な症状であると位置づけられています。

 

まとめ

このように、PMSとはただの身体の不調ではなく、女性のライフスタイルに関わってくる大切なテーマでもあります。
クリニックにかかる人、サプリメントや漢方を利用する人、整体や鍼灸などで改善を目指す人…そのアプローチはさまざまです。女性としてこのPMSと付き合いながら自分の心と体と向き合うこと、そしてPMSについて深く知ることは、自分のライフ(生活・人生)を守ることと同じなのかもしれません。

Daisy

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